代表取締役社長と若手ホープ 会社の未来

世界の頂点で働きたい

谷口

テレス君はなぜ岸本建設に?

テレス

10歳で日本に来て、いろんなことを勉強する中で、日本の土木工事の技術が世界トップレベルだと知りまして。
どうせならそんな業界で働きたいと思ったんです。

谷口

おお。志が高いね。

テレス

ありがとうございます。
目標は高く、です。

谷口

こちらこそ入社してくれてありがとう。
ちなみに、なぜ日本がトップレベルになったのかは知ってる?

テレス

はい。
高度経済成長の時代に、戦争で何もなくなったところから社会基盤をつくった技術と、それをメンテナンスしてきた技術が関係していると聞いています。

谷口

素晴らしい。
付け加えると、災害大国だということも関係している。地震や台風が起きるたびに壊されて、つくり直しての繰り返し。
皮肉な話だけど、だからこそ他の国に比べて高い技術を持てるようになった。

イメージを根底から覆す

谷口

岸本建設にどんな会社になってほしい?

テレス

もっと若い世代が入ってきて、若い世代が成長しやすい会社になってほしいです。

谷口

うちがまだまだ伸ばせるところやね。

テレス

5年前、就職先を決めるとき、建設業が「かっこいい仕事」というイメージはなくて、避けている人が多かったです。3Kなんて言葉も聞きました。

谷口

そうやね。まだまだそういうイメージがあるのは事実やね。すこし話はそれるけど、いまはいろんな国から若い人が働きに来てくれているでしょ。

テレス

はい。

谷口

でも、その国が豊かになったら日本には来てくれなくなる。中国がそうだったように。つまり、いつかは自国だけで支えていかないといけない時代がくる。

テレス

なるほど。

谷口

だから自国の若い世代に選んでもらえる会社にしないといけない。
いままでと同じようにやっていてはダメ。

極端な話、ガンダムみたいなロボットスーツを着て、カッコよく、楽に作業できるようにするとか。実際に作業をアシストするスーツを導入している産業もある。イメージがガラリと変わることをやっていかないと。口だけじゃなくて。

家族が惚れる会社に

テレス

完成した建造物を見てもらうことも大事だと思います。社会を支える壮大なものをつくっているんだと実感してもらう。
僕も、妻と散歩するときに“これ、岸本建設がつくったんだよ”という話をしますから。それくらい誇りに思える仕事なんだと知ってもらいたいですね。

谷口

そうやね。私も小さい頃、父親がつくったものを見て建設業界に魅力を感じたから。
それを伝えていくことができれば、会社の指針にもある「我が子を入社させたい会社」に近づけると思う。そうならないといけない。口だけではなく、本当に。

テレス

僕もそんな会社にしたいです!そのためには、社長もおっしゃったように、常に新しい技術を取り入れることが大事だと思います。
そういう姿勢に学生は魅力を感じると思うので。10年後、誰もが入りたいけど、誰でも入れるわけではない会社にしたいです。そんなブランドをつくりたいです。

谷口

ありがとう。頼もしいね。
テレス君の言うような会社にできれば後継者問題も解決できる。経営の後継者も、現場の後継者も足りていないから。そういう意味でもイメージを変えて、盛り上げて、若い人をどんどん招き入れたいね。